コント 笑 脚本・戯曲集

一般人が趣味で考えたコントの設定等を載せます。          A:暴走 B:ツッコミ C:ローテンション D:話をややこしくする   と、一応キャラ(役)も分けてます。

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第10回MM-1審査コメントについて

 今回の更新は自作ネタではなく、僕が審査員を務めた「第10回MM-1グランプリ」の話。

 いよいよ今日から、第10回MM-1の結果が少しずつ発表されていきます。それはつまり、主催者の方にお送りしておいた各ネタへの審査コメントが徐々に公開されていく、ということでもあります。
 そこで自分の作った文面を改めて読みかえしてみたのですが、だんだん「どうも説明不足なのではないか」という気がしてきまして、この場を借りてもう少し採点理由を語ってみようかと。
 つまり、『今火田がどういうネタを面白いと思っているのか』を、自分自身で分析してみた、ということですね。

 わざわざ僕に標準を合わせて「今後この人にウケるように作ろう」と考える人はいないと思いますが、一応、どういうものを個人的に評価しているのか書こうかなと。

 ただ結局は、あくまで読んだその時に面白いと感じたかどうかなので、『たまたま』ということも大いにあるのですが、ある程度の傾向があります。もしも僕の頭の中を透視して覗きこむことができたとしたら、きっと相関図のようなものが描けるのではないかと。

 『続きを読む』以降で、第10回MM-1で実際に書いたコメントの一部を使った解説や、もしかすると人のネタについても触れています。ご注意ください。



 まず、審査員紹介のところに載っている本人からのメッセージを見て下さい。


個人的には「漫才であること」を重視して、あとは面白さ、流れや言葉の上手さなどを見たいと思います。読んでもらえるコメントを心がけます。


 「漫才であること」というのは、「MM-1グランプリは自作漫才で勝負する企画のはずだから、『自作漫才』といえるものでなければイカン」ということです。
 じゃあ「お前の考える『自作漫才と言えるもの』とは何ぞや」というと、あくまで個人的な定義ですが、

・喋りと動きと多少の小道具のみで表現可能なもの
・あくまで本人たち自身がやっている、という体(てい)のもの

です。どうやっても舞台上の表現として見られない部分があるとマイナスです。
 「本人たちがやっているてい」というのはコントとの違いですね。例えば、最初から『ファミレス店員』として始まって『ファミレス店員』のまま終わるのがコント、「ファミレスの店員やってみたいんだよね」と言ってから役を始めた場合は、『ファミレス店員の役を演じている"本人"』なので漫才。


 「面白さ、流れや言葉のうまさ」については、どちらを重視しているかと言うと、順番からもおわかりの通り、面白さ>流れ・言葉のうまさ、です。
 では「お前の言う『面白さ』って何だ」と、「どういうものを面白いと思うんだ」ということになるわけですが、これが自分で考えてみた結果割と傾向があります。

 実際に第10回MM-1の審査コメントで使った言葉にこういうものがあります。
『波がない』『ボケが弱い』『突出した部分がない』『爆発が欲しい』
『意外性のあるボケが欲しい』『抉るようなボケが欲しい』

 …あの手この手でバリエーション作っていますけど、基本、全部ほぼ同じ意味です。ただ最初と2つ目に出した言葉の方が、よりネタへの弱さを感じてるかな?…つまり中身の1つ1つのボケに注目しているんですよね。で、僕が強いと感じるボケが足りないということを伝えたいわけです。

 ここでまた、先ほどとは別の、実際に使った審査コメントを見て下さい。

 『〝想定内″の〝想定外″』(が欲しい)

 この言葉もっと使えばよかったなぁと思っているのですが、自分が最も「面白い」と感じる、笑ってしまうボケを表したものです。

 推理小説で言うならば「あの時主人公と一緒に行動していたはずの知人が犯人」がコレに当たりますね。といってもそんなもので例えられても分かりづらいと思いますので、本家であるM-1グランプリで実際にあったネタからPick Upしたいと思います。
 M-1グランプリ2006 麒麟 『ボクシング』より。麒麟のお二人は普段きっちりスーツを着て漫才をやっているのですが、このネタに関しても勿論そうでした。これはボケ担当(川島)が実況、ツッコミ担当(田村)がボクサーを演じているネタなのですが、

「積極的にパンチを繰り出してるのは田村の方であります。この展開には驚きであります。
 しかし1番驚きなのは田村のスーツ姿」
「このまま!?」

 このボケは出た瞬間大笑いしましたね。これが『〝想定内″の〝想定外″』です。推測可能な情報は提示されているけど予測不可能なボケ、ですね。
 今長文で1番多いボケは『ただの想定外』か若しくは『〝想定外″の〝想定外″』のような気がするんですよね。
 推理小説で言うと、「犯人は今までの登場人物の中にはいない」みたいな。読者にも推理できるだけの情報が出ていて、そのうえでちゃんとした筋道でそこに辿り着けるなら読めるものにはなるでしょうが、どうしても「友人が犯人」のような衝撃と比べるとガッカリ感は否めないなと。


 流れや言葉のうまさは、文章がちゃんとしているかどうかというくらいなんですが…。実はちょっと個人的に考えたことがありまして。天丼についてです。もちろん食べる方ではなく。
 流れがうまい、作りがうまい、構成がうまいと言われているものって、要は天丼がちょこちょこ入ってるってことなんですよ。

 どうも『うまい文章』がそれだけで評価されがちな気がするんですか、上で述べたようにボケを見たい人としては、決して『うまい文章』イコール『おもしろい漫才』ではないと思うんです。
 で、今長文界で『うまくて面白いネタ』『常にうまくて面白いネタを作れる人』という印象のあるもの・人は、ほとんどが『天丼の多用』で行数を伸ばしてるんですよね。
 『前に出したワードを後になってもう1回出す』というのは、ハッキリ言って全てのボケの中で1番作るのが楽なんです。楽なうえに、ちゃんと1回は出てきている言葉・くだりだから、見事な『〝想定内″の〝想定外″』になっちゃうんですよね。
 面白くしている要素の1つだから良いは良いんですけれども、カラクリが見えちゃっていると全然笑えなくなったりもするんですよね。第8回MM-1で審査員をしていたFANさんという方の言葉を借りるなら、「『構成はしっかりしているがボケがつまらないネタ』よりも『文章が荒削りでもボケに光るものを感じるネタ』を出来るだけ評価したい」と。

 例として、勝手に第7回MM-1の、とあるネタを挙げたいと思います。先ほど名前を出したFANさんという方が出した『前髪』というユニットのネタです。勝手に人のネタを「うまい文章であっておもしろい漫才ではない例」として挙げるとかお前ふざけんなよ、と思われても仕方がない所業ですが、大丈夫だと思います。FANさんが自分で言ってたんです。

 ……言ってたよな…?
 ちょっと確認してきます。


 …
 ……
 ………
 …………ダメだ!FANさん今年に入ってブログ変えちゃった!前のやつにはホントに載ってたんですよ。見たんですから。もう自分の記憶を信じて書くことにします。

 確か自分自身で「誰でも、面白いかどうかはさておいてそれなりの評価を得られるくらいのネタなら必ず書ける。第7回MM-1の前髪はその典型」って言ってたんです。
 僕は第7回MM-1でも審査員してましたけど、結果55ネタ中10位と、見事に審査員騙せているんですよね。僕は騙されず真ん中辺の点数つけましたけど。それでも真ん中辺の点数にはなるんですよ、文章のうまさはプラスではありますし。

 最近特に、テンプレートが見えちゃってるんですよね。とりあえず多少単独ボケを入れつつ、もうそしたら「前に出したワードをまた出す」ということを続けて『うまい構成』に見せて、『うまい構成』に見せさえすればイコール『おもしろい漫才』なんだと勘違いさせることができる、そうすれば高評価はもらえる、と。


 「『天丼の多用』ってお前が言うな」と言われたらその通りなんですが、自分のことは棚に上げて、人のネタだと気になる部分として挙げてみました。

 なので今回(ちょっと忘れてたけどこの記事は第10回MM-1で僕がどういう基準で採点しているかを自己分析しているんだった)、そういう機械的なものが見えちゃったものはマイナスにしています。



 総合して言うと、火田さん結構フッツーの漫才っぽいモノが好き。リアルに出来そうなやつとか。
 異常。

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